膝半月板損傷は、比較的多いスポーツ外傷の一つで、前十字靭帯損傷に合併することもよくあります。半月板には、軟骨にかかるストレスを減らすという重要な役割があるため出来る限り温存する(残す)ことが重要です。以前は、半月切除術が主な治療法とされていましたが、半月切除後に長期間経過観察すると程度の差はあれ必ず関節軟骨が傷むことから、現在では温存を目的とした治療が重要視されています。日頃から、整骨院などの信頼できる、柔道整復師や鍼灸師などの先生方にしっかりと診てもらっておいて、こうしたリスクを少しでも回避していただきたいです。

半月板の機能

半月板は、膝関節の中で大腿骨(だいたいこつ)と、脛骨(けいこつ)の間にあるC型をした軟骨様の板で、内側と外側にそれぞれ一つずつあります。半月板は、関節に加わる体重の負荷を分散させる役割と、関節の位置を安定にする働きをしています。

原因

スポーツなどのケガから生じる場合(外傷性)と、加齢により傷つきやすくなっている状態に微妙な外力が加わって、損傷する場合(変性断裂)とがあります。外傷性では、ストップやターンなどをするスポーツ中に傷めることが多く、ジャンプの着地の際などに前十字靱帯の断裂に伴って損傷することもあります。また、外傷と関係なく生じるものの中には円板状半月(生まれつき半月が大きく分厚いため関節の中で引っかかりやすい)の場合もあります。

症状

痛みとともに膝の曲げ伸ばしの時に引っかかり感じ(キャッチング)が出現し、ひどい場合には急に膝が曲げも伸ばしもできなくなってしまう、ロッキングという状態になり、歩けなくなる程痛むことがあります。関節の中で炎症を起こして水が溜まって腫れたり、出血して血液が溜まることもあります。

診断

症状の経過と診察から半月板損傷を疑えばMRIを行います。レントゲン写真には半月板は写りません。MRIでの診断率は、8090%と言われています。MRIでは靱帯損傷の合併の有無なども評価できます。

施術方針

半月の重要な役割として、軟骨にかかるストレスを減らすという点があるため、出来る限り残す(温存する)ことが重要です。以前は、半月切除術が主な治療法とされていましたが、半月切除後に長期間経過観察すると、程度の差はあれ必ず関節軟骨が傷むことから、現在では温存を目的とした治療が重要視されています。

スポーツ復帰までの期間は、半月切除術で術後2~3ヶ月、縫合術では術後4~6ヶ月のリハビリが必要となります。こうしたトレーニングやその効果に関しては、自力で対策し、改善していくことはなかなか難しいものです。信頼のおける整骨院を見つけておき、日常の中で相談したいものですね。そうして、こまめに筋肉を解きほぐしてあげるなど、積極的で根本的な体質の改善を目指してみましょう!